剪定

霜がおり始めるトゥッサンの時期、ぶどう畑での剪定作業は開始する。ぶどうの株の形を決め、その年の収穫量を先付けるこの作業は非常に重要な仕事である。

 

収穫作業や収穫量と同様、この剪定作業とぶどうの木の栽培方法にも細かな決まりがある。シラーを除いて、1枝2芽の短い剪定を基本とする。40年以下のぶどうに関しては、一つの株につき最高12芽までとされ、40年以上の木ではそれは15芽までとなる。

グルナッシュ・ノワール、ムールヴェードル、ピックプール・ノワール、テレ・ノワールについてはゴブレ方式で栽培することが義務付けられている。

グルナッシュ・ブラン、ピックプール・ブラン、ピカルダン、クレレット、ルーサンヌ、ブールブーラン、ミュスカルダン、ヴァカレーズ、サンソー、クノワーズはゴブレ方式、またはコルドン・ドゥ・ロワイヤ式の最低2段の平行鉄線に固定する方法で栽培が可能である。

シラーはゴブレ方式、コルドン・ドゥ・ロワイヤ方式、またはギヨ方式で8芽まで剪定することも可能である。コルドンおよびギヨの方式では最低でも2段の鉄線で固定されなければならない。

固定している鉄線だが、基軸にあるそれは地面から60センチ以上より高くに設定してはならない、とされている。