5つのコミューン


シャトーヌフ・デュ・パップのアペラシォンに属するシャトーヌフ・デュ・パップ、ソルグ、オランジュ、ベダリッドそしてクルテゾン市町村には、色彩豊かな歴史遺産を所有している。それらを発見していくということは、ガロ・ローマ時代から今日までの時の流れを理解していくことでもある。
    

シャトーヌフ・デュ・パップ、アペラシォンの中心部 

シャトーヌフ・デュ・パップ村は最も古くは1094年にCastro Novo (カストロ・ノーヴォ=新しい城塞村)の名で記されている記録がある。12世紀、クオリティの高い石灰生産があったことからChâteauneuf Calcernier (シャトーヌフ・カルセルニエ)となる。1893年になりジョゼフ・デュコ村長が率先して、14世紀に村に保養に来ていた歴代法王たちへの畏敬を込めて、Châteauneuf du Pape (シャトーヌフ・デュ・パップ)という現在の村の名がつけられた。


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クルテゾン、中世の町

この町の歴史は紀元前6000年も前の新石器時代にまで遡る。ヨーロッパでも最も古い農村の一つである。少なくとも16もの名前がつけられていたが、その一つにCurtis Dunum (キュルティス・デュナム=高台にある村)がある。だが詩人達は“中世期の愛の法廷”の意をより好んだ。プロヴァンス語では Courtesoun (クルトゥソウン)は“伊達男”を意味する。


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ダイナミックな町ソルグ 

11世紀にはソルグ市はソルグ川と町を結ぶ石造りの小さな橋に由来して、ポン・ソルギ ( Pons Sorgie) 、またはポン・ソルゴ ( Pont de Sorgo ) と呼ばれていた。14世紀にアヴィニヨンに法王庁が建設されたことで町は大きな発展を遂げ、素晴らしい建造物が建てられた。輝かしい過去の足跡が残る町である。

 

 

 

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ベダリッド市、皇帝の娘 

ベダリッドの名前はラテン語のBisturritae に由来するが、時とともにそれは変化してきた。紀元前120年前のヴァンダリウムの戦いでアロブロゲス族にローマ人が勝利を収めた際に建てられた二つの塔によるものである。盲目ルイ皇帝の所有であったが、912年にレミ司教に譲渡する。以来、コンタ・ヴェネッサン(ヴネサン伯爵領)が1791年にフランスに統一されるまで、アヴィニヨン大司教の教皇領となる。

 

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ローマ都市オランジュ

ガリック第2軍団の旧軍人たちがこの町を最初に作ったと言われている。紀元前35-30年前に彼らはアラウジオ( Arausio ) を結成する。そして時の流れとともに彼らはローマ時代の典型的な建造物であり、今日でも訪れることの出来る古代劇場や凱旋門を建設していった。1181年オランジュ伯爵領からオランジュ公国になったこの地域は、当時神聖ローマ帝国領であった。なぜならオランジュ公国はブルターニュ王国に属していたからである。17世紀、ルイ14世は、イギリスを支配していたオランジュのウィリアム3世に対しての戦いでたびたびこの地を占領した。最後に占領したのは1702年であったが、これを機に1713年にはユトレヒト条約締結となる。

 

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