環境に配慮した方法

 

AOC シャトーヌフ・デュ・パップで制定された生産条件以外にも、ぶどう栽培のテクニックは環境配慮の考えで変化している。

 

リュット・レゾネの考えに向けて 

 

自分達のぶどう畑を守るため、シャトーヌフ・デュ・パップでは環境配慮した方法での栽培方法を取る生産者達が増えている。すでに取り入れられている生物学的な方法としてはセックス・コンフュージョン(性別混乱法)があり、これは多くの生産者が実施している。10数年前から行われているぶどうの害虫対策で、メスのホルモンを小さな入れ物に入れて区画内のあちこちに取り付けることによって、オスを戸惑わせる方法である。

今日、1000ヘクタール以上、つまり3分の1もの区画でこの方法が取り入れられている。

 

シャトーヌフ・デュ・パップにおけるオーガニック農法

 

 

 

シャトーヌフ・デュ・パップではある一定の人数の生産者たちがオーガニック認定を受けている。フランスでは複数の認定組織が存在し、コントロールを行い、認定を下している。少しずつ、オーガニック農法はシャトーヌフ・デュ・パップの畑に広がりつつある。もし正式な認定を受けていなくても、オーガニック農法の考えでぶどう栽培をするドメーヌは増えつつある。

ビオディナミ農法もまた広がりつつある。オーガニック農法と同様、総合的に使用可能な散布剤などが決められているが、それに哲学的な考えが加わっている。それは畑の環境内で異なる種の生を受け入れ、それがぶどうにとっての“敵”であったとしても許容範囲内でその存在を認める、というものである。ここで使用されるプレパレーションは植物性、動物性、ミネラルからの材料を基本として作成される。このプレパレーションを散布することにより植物と生物の生態系の自然なバランスが保たれ、ぶどうの免疫性も高められる効果がある。

この農法は新しいものではない。20世紀初頭にすでにルドルフ・シュタイナーによって研究発表されている。