シャトーヌフ・デュ・パップ村は最も古くは1094年にCastro Novo (カストロ・ノーヴォ=新しい城塞村)の名で記されている記録がある。12世紀、クオリティの高い石灰生産があったことからChâteauneuf Calcernier (シャトーヌフ・カルセルニエ)となる。1893年になりジョゼフ・デュコ村長が率先して、14世紀に村に保養に来ていた歴代法王たちへの畏敬を込めて、Châteauneuf du Pape (シャトーヌフ・デュ・パップ)という現在の村の名がつけられた。
遺跡/建造物
○ジョン22世が建立させた14世紀の法王たちのシャトー。夏の別荘として使われた。今日では村人達にとっては様々なイベントが行われる場でもある。城の広場からの眺めは素晴らしく、ぶどう畑、アヴィニヨン、アルプス
山脈、アルピーユ山塊、リュベロン、ヴァントゥー山などが一望できる。
○12世紀のノートルダム・ドゥ・ラソンプシォン(聖母の被昇天)教会 ( l’Eglise Notre Dama de l’Assomption ) 。ロマン・プロヴァンス様式で、村の聖パトロンでありクレモン7世のお気に入りであったピエール・ドゥ・リュクサンブルグが祭られている。
○チャペル・サン・テオドリック(10-11世紀, la Chapelle St Théodoric )と、12世紀ヴォクリューズ唯一の使徒を表現したフレスコ画。村で最も古い遺物であり、村はここから始まったと考えられている。1984年に重要文化財として指定された。
○18世紀建立のチャペル・ビヤンウルー・ピエール・ドゥ・リュクサンブルグ( la Chapelle de Bienheureux Pierre de Luxembourg )
○レルスの塔( la Tour de l’Hers )ローヌ川沿いの12世紀建造物。1973年に重要文化財指定、個人所有。
○小礼拝堂:聖マルク、キリスト十字架像、聖ジョゼフ