AOCシャトーヌフ・デュ・パップ:80年の若い歴史
ル・ロワ男爵はAOC認定とその統制機関であるCNAOを設立するために尽力してきましたが、シャトーヌフ・デュ・パップのアペラシォン申請と紹介をした際、さぞかし大きな誇りと満足感を得たことでしょう。それは12年間に渡って行ってきた膨大な量の仕事、難点もありましたが、彼の持つ強く温かな人間関係も加わったすべての集大成であったといえます。
設立されてすぐ、この国立原産地呼称委員会(CNAO)では多くの申請の審査を行わなければなりませんでした。1936年5月15日、共和国大統領アルベール・ルブランは初めてフランス6地域のワインのAOC認定に署名をし、それは同年5月17日に官報で発表されました。この6地域のAOCとは官報記載の順によるとアルボワ、タヴェル、コニャック、カシス、モンバズィヤック、そしてシャトーヌフ・デュ・パップでした。
シャトーヌフ・デュ・パップの制定内容はほとんど全てが組合連合からの提案要求によるものでした。しかし制定には認可された13のぶどう品種は明記されましたが、主要品種と補助品種の違いは記載されていませんでした。またワインの赤白の表示もなく《全てのロゼと色の付いたものや色褪せたワイン》は禁止する、とだけ書かれていました。翌年、これらの不十分な点は見直され、《赤白ワインのみに》AOCが認定されるということになりました。
1936年6月6日、組合連合会長が村の生産者達を集めて総会を開き、組合からの制定提案と(一部反対意見があったとはいえ、)ほぼ同一の5月15日付けの制定内容をレクチャーしたときの彼らの喜びがいかに大きなものであったか想像できます。ル・ロワ男爵はシャトーヌフ・デュ・パップがフランスで最初にコントロールを受けたアペラシォンであることも強調していました。国立原産地呼称委員会(CNAO)では、組合連合のメンバー達の規律正しい精神と、今日までにも大きく通じる先見の明をもって制定考案するという努力と発意に敬意を表しました。
2016年刊行のAOCシャトーヌフ・デュ・パップについてのジョン・クロード・ポルテスの作品より抜粋
AOC 80年プログラム
2016年2月15日モンペリエにて:フランス初のワインAOCが集まって80歳を記念してパーティを開催!
4月1日アヴィニヨン法王庁にて: シャトーヌフ・デュ・パップのエシャンソヌリの特別大会議開催
4月2-3日シャトーヌフ・デュ・パップにて: 最初のAOC達とレ・プランタン・ドゥ・シャトーヌフ・デュ・パップ開催
4月21日アヴィニヨン大学にて:Colloque 80年前の最初のAOCをテーマにシンポジウム開催
4月22日シャトーヌフ・デュ・パップにて:第50回サン・マルクワインコンクール
mai 2016 - Sortie du livre " Châteauneuf-du-Pape - 1ère AOC de France " de Jean-Claude Portes
6月4日シャトーヌフ・デュ・パップにて:: シャトーヌフ・デュ・パップのエシャンソヌリの大会議開催